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歯周病・虫歯・被せ物

虫歯治療のうち神経の治療方法・流れ

虫歯治療のうち神経の治療方法・流れまとめ

まつもと歯科 理事長・総院長 松本 正洋

虫歯が進行し、神経まで達すると、強い痛みや腫れを引き起こすことがあります。この段階では、通常の虫歯治療だけでは不十分で、神経を取り除く「根管治療」が必要となります。神経の治療方法とその流れ、治療中の痛みや治療後のケアについてご説明します。

神経の治療とは

虫歯が進行すると、歯の内部にある神経が炎症を起こしたり感染してしまうことがあります。この場合、神経の治療が必要です。神経の治療は、歯の健康を回復し、抜歯を防ぐための重要なステップです。特に子供の場合、早期の治療が将来の不正咬合や歯の成長に与える影響を最小限に抑えるためにも重要です。

神経治療は、歯を失わないための最後の砦ともいえる治療です。炎症や感染が進行すると、歯そのものが壊死してしまうことがありますが、神経治療を行うことで歯の機能を維持することが可能です。また、治療が遅れると痛みが増し、周囲の歯にも影響を及ぼす可能性があります。そのため、早めの対応が非常に重要です。

子供の場合、虫歯が進行するスピードが速いため、特に注意が必要です。小さな違和感でも歯科医に相談し、適切な治療を受けることが将来的な健康につながります。

神経の治療が必要なケース

神経の治療が必要になる主な状況は次の通りです。

  • 進行した虫歯
    虫歯が歯の表面を越え、内部の神経に達した場合。

  • 歯の外傷
    強い衝撃で歯が割れたり、神経にダメージが及んだ場合。

  • 深い詰め物や被せ物
    過去の治療が原因で神経が炎症を起こした場合。

神経治療が必要となる症状とは

神経治療が必要かどうかは、以下のような症状で判断されます。

痛みやしみる症状

冷たいものや熱いものを摂取した際に鋭い痛みを感じる場合、神経まで虫歯が達している可能性があります。

神経に達した虫歯
  • 痛みが持続する場合、神経の炎症が進行している兆候です。
  • 一時的な痛みの場合でも、専門的な診断が必要です。

虫歯が神経まで到達すると、強い痛みを感じます。ゆえに神経の治療が必要になります。ここまでくると、歯はもう健康な状態に戻ることはできません。ゆえにまず神経を抜いて痛みを取り、歯そのものだけでも使えるようとします。

▼進行度別、虫歯の治療方法はこちらでまとめています。

https://matsumoto.or.jp/toothteeth/cavity-5/

歯の変色や腫れ

歯が黒ずんだり、歯茎に腫れが見られる場合は、感染が進行している可能性があります。

  • 特に歯茎の膿や出血を伴う場合、早急な治療が求められます。
  • 変色は神経が壊死している可能性を示します。

レントゲンで確認できる症状

初期段階では自覚症状がなくても、レントゲンで神経部分の異常が確認される場合があります。

  • 微細な異常も見逃さないため、定期的な健診が大切です。
  • 治療のタイミングを見極めるために、レントゲン検査が有効です。

これらの症状が現れた場合、早めの受診が必要です。特に痛みが激しい場合や、変色が目立つ場合は、放置することで症状が悪化し、抜歯が避けられないケースもあります。

神経の治療の目的

神経の治療は以下を目的としています。

  • 痛みの緩和・・炎症や感染による痛みを取り除く。
  • 歯の保存・・歯を抜かずに、健康な状態に戻す。
  • 感染の拡大防止・・歯の内部に広がった感染が周囲の歯や骨に影響を与えるのを防ぐ。

虫歯・神経の治療方法

1. 麻酔をする

虫歯で神経の治療が必要なときは、まずはじめに麻酔をします。

まずはじめに麻酔をする

▼麻酔の痛みについてはこちらでまとめています。

https://matsumoto.or.jp/toothteeth/injection-pain/

2. 歯を削り、神経を抜く

根管治療のためにまず歯を削る

 

麻酔をして歯を削る

 

 

専用の道具で神経を抜く

 

少しでも神経を取り残すと痛みの原因となります。しかし歯の神経が入っているところは、曲がりくねっていたり複雑な形をしていたりします。図では簡単そうに見えますが、神経の治療は難しい治療なのです

3. 歯の根っこ内の形を整える

 

神経を取る治療

根っこ内の形を整えていきます。こうすることでその後の消毒清掃が行いやすくなります。

4. 歯の根っこ内を消毒する

神経を取り除き根っこ内の清掃が終わったら、薬剤を使って根っこ内を消毒します。この作業は繰り返す必要があり、これにより虫歯・神経の治療は時間がかかると言われがちです。

5. 薬を詰める

神経を抜いた代わりに薬を詰める

何度か来院してもらい根っこ内の清掃と消毒が完了したら、最後に薬を詰めていきます。神経を抜いた部分に代わりとなるような固形のお薬です。この最終的なお薬は、しっかりみっちり詰めないと細菌が入る原因となります

子供など乳歯の神経治療の場合は、固形ではなくやわらかいお薬を詰めます。これは乳歯から永久歯に生え変わることを想定し使い分けています。

6. 土台を立てて被せ物を被せる

 

神経の治療終了後被せ物をかぶせる

土台を立てて型取りをし、その歯型をもとに被せ物を作ります。この被せ物が入ればかみ合わせなどを調整して完全に治療終了です。

虫歯・神経の治療は痛い?

電話中の女性

はじめに麻酔をするので、ほとんど痛みを感じないでしょう。

▼麻酔の痛みについてはこちらでまとめています。

https://matsumoto.or.jp/toothteeth/injection-pain/

虫歯・神経の治療にはどれくらい時間がかかる?

マグカップと飲み物

どれだけ専用の機械を使って行うか、神経の治療を専門にしているかなどによってもかかる時間は変わってきます。

以下は目安としてください。

  • 初日:神経を抜く日 1時間ほど
  • 2回目以降:根っこの中の消毒 30〜1時間ほど
  • 最終日:根っこに薬を詰める日 30〜1時間ほど
  • 土台作りと被せ物の準備 1時間ほど
  • 被せ物が入る日 30分ほど

根っこの中の消毒のためには数回来院が必要です。日をあけて根っこの中を何度も消毒し、細菌がいなくなったら薬を詰めていきます。

神経治療後の注意点

痛みや違和感

  • 治療後に軽い痛みを感じることがありますが、数日で治まります。痛みが続く場合は、歯科医に相談してください。

再感染を防ぐためのケア

  • 定期的な健診を受ける。
  • 歯磨きを徹底し、歯垢を取り除く。

被せ物が必要な場合

  • 根管治療後は早めに被せ物を装着することで、歯の破損や再感染を防ぎます。

神経治療後の適切な歯のケア方法

治療後の歯は、他の歯よりもケアが必要です。毎日の丁寧な歯磨きに加え、デンタルフロスや歯間ブラシを使って歯と歯の間の汚れも取り除くことが重要です。また、定期的に歯科医院でのクリーニングや健診を受けることで、再発のリスクを減らすことができます。

治療後の再発を防ぐために、以下の点に注意してください。

歯磨きと健診の重要性

  • 治療後は丁寧な歯磨きと定期的な健診が必要です。
  • フッ素入りの歯磨き粉やデンタルフロスを併用することで、効果が向上します。

再発を防ぐための生活習慣

  • 甘いものを控え、バランスの取れた食事を心がける。
  • ストレスを減らし、免疫力を保つ。
  • 定期的なクリーニングを受け、歯垢や歯石を除去します。

治療後の歯は、特に再感染のリスクが高いため、日々のケアが非常に重要です。また、定期的な健診を通じて、治療部位の状態を確認することが推奨されます。

虫歯再発を防ぐためのポイント

フッ素入りの歯磨き粉やマウスウォッシュを使用することで、虫歯予防効果を高めることができます。また、甘いものや酸性の食べ物を控え、食後の歯磨きを怠らないようにしましょう。さらに、夜間に口の中が乾燥しないように水分を摂ることも再発防止に役立ちます。

まとめ

歯のキャラクター

神経の治療は、進行した虫歯から歯を守り、噛む機能を維持するために不可欠な手段です。治療には複数回の通院が必要ですが、適切に行われることで歯を長期間使い続けることが可能となります。治療後は、丁寧な歯磨きや定期的な健診を通じて、再発を防ぐことが大切です。

この記事の監修者
医療法人真摯会 まつもと歯科吹田本院
理事長 歯科医師 総院長 松本正洋
1989年国立長崎大学歯学部卒業。1989年歯科医師免許取得。1998年医療法人真摯会設立。日本抗加齢医学会 認定医日本歯周病学会

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