今回は「歯の治療後の痛みの原因・対処法」について書いていきます。
目次
歯の治療後の痛みの原因・対処法
治療後の痛みの原因と対処法をご紹介します。
【歯の治療後の痛み原因②】神経を抜いた後だから
【歯の治療後の痛み原因③】治療により神経が敏感になっているから
1. 被せ物をしたから
原因
虫歯の治療をして金属の被せ物をした場合、治療後歯に痛みが出ることがあります。
銀色の被せ物は金属でできています。そのため熱いものや冷たいものなど、熱が伝わりやすくなっています。ゆえに被せている歯の神経が刺激を受けやすく、痛みを感じることがあるのです。
またそれだけでなく、歯に被せ物をしたことでかみ合わせが高くなり、歯に負担がかかって痛みを感じることもあります。
対処法
2週間もすれば歯も慣れ、痛みは落ち着いてくるでしょう。
かみ合わせが高いゆえに痛みが出ている場合も、1ヶ月ほど経てば歯が慣れて痛みは落ち着いてくるでしょう。あるいは歯科医院でかみ合わせを再調整してもらえばすぐに収まると考えられます。
2. 神経を抜いた後だから
原因
歯の神経を抜いた後に痛みがある場合は、神経や細菌が取りきれておらず、まだ残っている可能性があります。
歯の根っこの治療は基本的に、一度で終わるものではありません。何度も根っこの中の消毒を続け、細菌を取りきり痛みが出なくなったら、最終的な薬を詰めていきます。
対処法
歯の神経や細菌が取りきれておらず痛みが出ている場合は、歯の根っこの治療をやり直す必要があります。歯科医院で相談しましょう。
3. 治療により神経が敏感になっているから
原因
虫歯の治療のために麻酔をしたり、歯を削ったり、歯の面を乾燥させたり(風をかけたり)・・・虫歯の治療により、神経は多くの刺激を受けています。
対処法
虫歯の治療後3日〜1週間ほど経てば痛みは落ち着いてくるでしょう。その間熱いものや冷たいもの、刺激の強いものなどは痛みのある部分に当たらないようにし、これ以上刺激を与えないようにしましょう。
痛みを感じたときのタイミングによる対策
治療後すぐの痛み
治療直後に痛みを感じた場合は、麻酔が切れた影響や治療部位の炎症による一時的なものである可能性が高いです。通常は数時間から1日程度で軽減します。
数日後に始まった痛み
治療後しばらく経ってから痛みが出る場合、炎症が長引いている可能性があり、場合によっては感染が進行していることもあります。早めに歯科医に相談し、必要な処置を受けることが推奨されます。
痛みの種類による対処法
治療後に感じる痛みにはさまざまな種類があり、それぞれに応じた対策が異なります。
1. 鈍い痛み
虫歯の治療や歯の神経の処置後に起こる鈍い痛みは、歯の回復過程でよく見られる症状です。通常は数日で軽減しますが、痛みが長引く場合は追加の治療が必要なことがあります。
2. 鋭い痛み
歯の根の治療や神経を抜いた後に感じる鋭い痛みは、神経の炎症や感染が原因の場合があります。適切な抗生物質や鎮痛剤で対処することが一般的ですが、痛みが続く場合は歯科医に相談することが推奨されます。
3. 噛んだ時の痛み
歯の噛み合わせが原因で、治療後に食事や飲み物を口に入れた際に痛みが出ることがあります。この場合、詰め物や被せ物の高さを調整することで解消することが可能です。
治療後の痛みを緩和するための自宅でできる対策
1. 冷たいもので冷やす
歯茎や歯周組織に炎症がある場合、冷やすことで痛みや腫れを軽減することができます。冷たいタオルや氷嚢を使って患部を冷やすことで、即効性のある緩和効果を期待できます。
2. 抗炎症薬の使用
市販の鎮痛剤や抗炎症薬は、短期間で痛みを和らげるために有効です。ただし、長期間使用する場合は歯科医と相談することが重要です。
歯の治療後に痛みが出たときの注意点
歯の痛みを抑える方法と同様、入浴や飲酒などは血行を良くし、歯の痛みを強くする原因となります。また指や舌で痛みのある歯をさわらないようにしましょう。細菌が入り込み、歯の痛みが強くなる可能性があります。
あまりに歯の痛みが続く場合は、歯科医院に相談した上で市販の痛み止めなどを飲み対応しましょう。
痛みが長引く場合に可能性のある深刻な問題
根尖性歯周炎
根管治療後に強い痛みが続く場合、根尖性歯周炎の可能性があります。これは、治療した根の先端に感染が残っている場合に発生します。このような場合は、再治療や外科的処置が必要になることがあります。
二次感染
虫歯や神経の治療後に痛みが引かない場合、二次感染が原因である可能性があります。この場合、治療した部位が再度感染していることが考えられ、速やかに歯科医での再診が必要です。
歯の治療後の痛みの原因と対処法に関するQ&A
歯の治療後の痛みの主な原因は、被せ物をすることによる神経の刺激や高いかみ合わせ、神経や細菌が残っている場合などがあります。対処法としては、時間が経てば痛みが収まることが多く、かみ合わせの再調整や再治療が必要な場合もあります。
被せ物をした歯に痛みが出る理由は、金属の被せ物が熱を伝えやすく、歯の神経が刺激を受けやすくなるためです。また、かみ合わせが高くなることによる歯への負担も痛みの原因となることがあります。
歯の神経を抜いた後に痛みが残る場合、神経や細菌が完全に取りきれていない可能性があります。歯の根っこの治療は何度も行われ、細菌の排除が完了するまで痛みが続くことがあります。
歯の治療後の痛みについてまとめ
金属の被せ物をした時などに、歯の治療後であっても痛みが出る場合があります。市販の痛み止めや冷却シートなどをうまく活用して対応できると良いでしょう。