
歯が黄色や茶色に着色する原因はさまざまで、日常の生活習慣や加齢、歯の構造そのものに由来することがあります。エナメル質の着色や摩耗、象牙質の影響、老化、神経を失った歯の変色などが主な要因となります。黄色く感じる原因とその対策についてご説明します。
歯の色に関する意識調査
歯の色に関する意識調査では、多くの人々が自分の歯の色に自信を持っておらず、他人の歯の色にも関心を寄せていることが明らかになっています。以下に主な調査結果をまとめました。
自分の歯の色に自信があるか
ある調査では、20~60代の女性の81.3%が「自分の歯の色に自信がない」と回答しています。
別の調査でも、回答者の75.5%が自分の歯の色に自信がないと答えています。
白くしたいと思っているか
約7割の人が「歯を白くしたい」と考えており、その理由として「黄ばみが気になるから白くしたい」と答えた人が54.5%を占めています。
他人の歯の色が気になるか
82.4%の人が他人の歯の色が気になると回答しており、その理由として「清潔感がある」「印象が良い」などが挙げられています。
白い歯が与える印象
他人の歯の色で印象が変わった経験について、約50%が「歯が白くて素敵だなと思ったことがある」と回答しています。
これらの調査結果から、多くの人々が自分の歯に自信を持っておらず、白い歯に対する憧れや他人の歯の色への関心が高いことが伺えます。
黄色い・茶色いと感じる原因
歯が黄色い・茶色いと感じてしまう原因は主に4つあります。
- エナメル質に着色汚れがついているから
- エナメル質の摩耗と象牙質の影響
- 老化によるもの
- 歯の神経によるもの
▼歯の構造

1. エナメル質に着色汚れがついているから
この場合は医院でクリーニングしてもらったり、市販の歯磨き粉で白くなります。またタバコやコーヒーなど色の濃いものを避けるか、よく歯を磨くことで黄色・茶色になるのを防ぐことができます。
2. エナメル質の摩耗と象牙質の影響
歯の色が黄ばんで見える理由の一つに、エナメル質の摩耗が挙げられます。表面を覆っているエナメル質は、白く見える硬い層ですが、長年の使用や過度な歯磨き、酸性食品の摂取などによって徐々に薄くなります。
エナメル質が薄くなると、その下にある象牙質が透けて見えるようになり、象牙質はもともと黄色みを帯びた色をしています。このため、エナメル質が摩耗することで黄ばんで見えるのです。摩耗を防ぐためには、正しいブラッシング方法やバランスの良い食事が重要です。
黄色い原因が②象牙質の色である場合は、何度きれいにクリーニングしてもらっても、高い歯磨き粉を使っても、どれだけ丁寧に磨いても歯は白くなりません。ホワイトニングを行う必要があります。
3. 老化によるもの
年齢を重ねると、歯が自然に黄ばんでくることがあります。これは、エナメル質の摩耗が進み、象牙質が露出しやすくなるためです。また、加齢に伴って象牙質そのものが厚くなり、色も濃くなることがあります。このような変化は自然な老化現象の一つですが、定期的にクリーニングやホワイトニングを行うことで、ある程度の改善が期待できます。
4. 特定の病気や薬の影響
一部の病気や薬物も歯の色に影響を与えることがあります。たとえば、テトラサイクリン系抗生物質は、子供の頃に服用すると歯に灰色や茶色の縞模様が現れることがあります。また、抗ヒスタミン薬や降圧薬なども歯に着色を引き起こす場合があります。これらの着色は、通常のホワイトニングでは取り除くことが難しいため、歯科医による専門的な治療が必要です。
④神経を取った影響によるもの
虫歯が進行して神経を取った場合に、色が茶色く変化してしまうことがあります。この場合はホワイトニングをしてもなかなか白くなりにくい場合があります。
ウォーキングブリーチといって、歯の内部に薬を入れることで白くする方法がありますので、取り扱いがあるか医院にお尋ねください。
歯を白くできるのはホワイトニング

医院で行うホワイトニングには3種類あり、先述のどれが原因であっても効果があります。
- オフィスホワイトニング
- ホームホワイトニング
- ウォーキングブリーチ
①オフィスホワイトニング
✔︎デメリット・・・費用が高く、色の後戻りがしやすい
「歯医者でホワイトニング」というとこちらでしょう。専用の薬液を浸透させ、光を当てて歯を白くします。所要時間は1時間程度。私が1回で効果があったのもこのオフィスホワイトニングです。
オフィスホワイトニングは高濃度の薬液を使って白くします。短時間で効果を感じられますが、歯科医師のもとで行う必要があります。ゆえに自宅で同じ濃度の薬液を使ったり、同じような効果を得ることはできません。
また色の後戻りがしやすいです。そのためオフィスホワイトニング後は色の濃い食事・飲み物を避けるなどが必要です。
▼ホワイトニング後注意すべき食事についてはこちらでまとめています。
それでも後戻りすることはあります。ゆえに白さを保つためには、オフィスホワイトニングを定期的に行う必要があります。もちろん自分が満足したら終わりにしてOKです。
※オフィスホワイトニングは当院では行っておりません。
②ホームホワイトニング
✔︎デメリット・・・効果を感じるまでに時間がかかる
まずは歯科医院へ行き、自分専用のマウスピースを作ってもらいます。そして自宅でマウスピース内にホワイトニングジェルを流し込み、歯にはめて白くするという方法です。所要時間は2〜3時間程度で、日々の継続が必要です。
③ウォーキングブリーチ
こちらは「歯の神経がやられて茶色くなった方」向けのホワイトニングです。
①オフィスホワイトニング や②ホームホワイトニングが表面から浸透させていくのに対し、この③ウォーキングブリーチは歯の内側に薬剤を入れ、内側から浸透させていきます。ただし歯がしっかり残っていること、噛み合わせに問題がないことなどが条件となります。
こちらも①オフィスホワイトニング と同様定期的に医院に行き、歯の内側に入れた薬剤を交換する必要があります。「神経はなくなったけど被せ物はしたくない」という方に合っています。
※ウォーキングブリーチの取り扱いがあるかどうかは歯科医院にお尋ねください。
まとめ

歯が黄色や茶色に見える原因は、エナメル質の着色や摩耗、象牙質の透け、老化、神経を失った歯の変色など様々です。これらに対しては、日々の歯磨きや生活習慣の改善だけでなく、歯科医院でのホワイトニングや専門的な治療が効果的です。
特に、原因に応じた適切なホワイトニング方法を選ぶことで、理想的な白い歯を手に入れることができます。