今回は「飲食物・嗜好品による口臭の対処法」について解説します。
口臭=胃の匂い?
一般的に「胃が悪いと口臭が強くなる」と考える人が多いですが、実際に胃潰瘍や胃炎などが原因で強い口臭が出ることはほとんどないです。
胃の上部にある噴門は括約筋で閉じられているので、げっぷをした時以外に胃から空気が口腔内に出ることがないです。
一過性のものであるため治療対象にならないことが多いです。
強い口臭を起こす食べ物・嗜好品
強い口臭を起こす食べ物や嗜好品は以下のようなものです。
1. にんにく・玉ねぎ
これらには硫黄化合物が含まれており、消化の過程で強い臭いの物質に変化します。
2. 乳製品
乳糖不耐症の人が乳製品を摂取すると、口臭の原因となることがあります。
3. コーヒー
口腔内を乾燥させ、細菌の繁殖を促進する可能性があります。
4. アルコール
口腔内を乾燥させ、細菌の増殖を促進します。また、アルコールの代謝過程で生じる物質も口臭の原因となります。
5. 高タンパク質食品
肉や魚などのタンパク質が分解される際に、硫黄化合物が生成されることがあります。
6. 香辛料の強い食品
カレーやキムチなどの香辛料は、消化の過程で強い臭いを発生させることがあります。
7. 喫煙
タバコに含まれる化学物質が口腔内に残り、強い口臭の原因となります。
これらの食品や嗜好品を摂取した後は、歯磨きやうがい、舌の清掃などの口腔ケアを行うことで口臭を減らすことが出来ます。また、水分摂取を心がけ、お口の中が潤った状態に保つことも重要です。
食べ物・嗜好品が原因のにおいの対策
②アルコールも揮発性のアルコール成分のせいで臭く感じられます。タバコの臭いはタールやニコチンが原因です。
③栄養ドリンクの中にもにんにくエキス(アリシン)、ビタミンB1誘導体(フルスルチアミン)が含まれており、臭いがあります。
▼にんにくやネギ類以外にも、口臭の原因になる意外な食べ物をこちらでまとめています。
https://www.matsumoto.or.jp/toothteeth/mouth-food/
食べ物の口臭の場合
対策・対処方法
においの強い食べ物による口臭は、時間が経てば自然と収まってきます。治るのを早める方法としては歯磨きやうがい、タブレットなどを口にすることである程度和らげることができます。
いずれにしても飲食物や嗜好品による原因が特定でき、時間の経過とともに減少する一時的なにおいなので、治療の対象にはなりません。
飲食物・嗜好品による口臭対策に関するQ&A
口臭の一般的な原因は、飲食物や嗜好品によるものが一般的です。特に、ネギ、ニラ、にんにくなどの食べ物やアルコール、タバコが口臭の原因となります。
口臭検査は、口臭を数値化する専用の機械を使って行われます。この機械によって口臭の数値化が行われ、口臭の程度や原因を客観的に把握することができます。
口臭の原因が特定できた場合、歯や歯周病の治療を受けたり、内科を受診したり、口臭ケア用品を見直したりすることで対策が可能です。
飲食物・嗜好品による口臭対策まとめ
口臭の原因としてはさまざまなものがありますが、それによっては歯科医院や病院での治療が必要なものもあります。ゆえに、まずは自分の口臭の原因は何なのか、知ることが大切です。
自分の口臭の原因がわからない方におすすめなのが「口臭検査」です。歯周病がある場合、気づかないうちに臭いを発生させ周囲が不快になっていることもあるので注意がいります。
口臭検査では、口臭を数値化するためだけに作られた専用の機械を使います。口臭が数値化されると、自分の口臭は実際にあるのか?人を不快にさせるほどなのか?といったことがわかります。つまり自分の口臭を客観視できるというわけです。
またそれだけでなく、口臭検査を行うことで口臭の原因もはっきりわかります。専用の機械が、口臭のもとになっている成分(においのもと)を診断し、その成分はどこから来ているのが教えてくれるのです。
自分の口臭の原因がわかれば、歯や歯周病の治療をしたり内科に行ったり口臭ケア用品を見直してみたり、対策が取れますよね!そのために行うのが「口臭検査」や「唾液検査」です。