よくあるご質問
歯周病・虫歯・被せ物

根管治療が失敗したかも?どんな症状が危険?

根管治療が失敗したかも?どんな症状が危険?

「あれ、なんか痛い…」根管治療後に感じる違和感って大丈夫?

「根管治療したのに、なんかまだズキズキする…」
そんな違和感、実は放っておくとちょっと危険かもしれません。

根管治療は、虫歯が神経まで進行したときに、神経を取り除いて内部をキレイに消毒し、細菌が再び入らないように密閉する治療です。でも…時にはうまくいかないケースもあるんです。

放置するとどうなる?根管治療が失敗している場合のリスク

根管治療が失敗している場合、以下のようなリスクがあります。

再感染して歯がさらに悪化
→ 一度取り除いたはずの細菌が再び侵入して炎症が起きる可能性があります。

歯ぐきが腫れたり膿がたまる
→ 炎症が広がると、歯の根っこに膿がたまり、歯ぐきがプクッと腫れることも。

最悪の場合、抜歯の必要性も
→ 歯を保存できない状態になると、やむを得ず抜歯に…。

こうしたリスクは、痛みや違和感を「まぁそのうち治るでしょ」と軽視してしまうことが原因で進行するケースが多いんです。

根管治療がうまくいかないケース

「え、根管治療って失敗することあるの?」と思われた方も多いかもしれませんが、意外とあります。というのも、根管ってとても細くて複雑なんです。そこに細菌が潜んでると完璧に取り除くのが難しいんですよね。

失敗の原因としては例えば…

根管が複雑で細菌を完全に除去できなかった

内部の消毒が不十分だった

被せ物がきちんと合っておらず、隙間から細菌が侵入した

こうした要因が重なると、時間が経ってから「ん?これ治ってない?」と気づくパターンがあるんです。

根管治療がうまくいかないのは、歯科医師のせいだけじゃない

「え、根管治療失敗って、先生の腕の問題なの…?」
そう思っちゃうのも無理ないですが、実は“患者さん自身の歯の状態”がめちゃくちゃ関係しているケースも多いんです。

根管治療が難しくなる患者さんのケースって?

根管が細すぎたり、複雑に枝分かれしている
→ 根の形は人それぞれ。まるで迷路みたいな根っこもあって、完全にキレイにするのが物理的に難しいことがあります。

以前に何度も治療していて、内部が硬くなっている
→ 治療済みの歯は構造が変わってしまっていて、道具が入らなかったり、感染源に届かないことも。

体の免疫反応や基礎疾患の影響
→ 糖尿病など、体の治癒力が落ちていると、治療後の炎症がなかなか引かないこともあります。

治療後のケアがうまくいかなかった
→ 被せ物が外れたままになっていたり、歯磨きが不十分だと、そこから細菌が再侵入する可能性も。

つまり、根管治療の結果は「歯科医師の技術」×「患者さんの歯の状態や生活習慣」の掛け算なんです。

誰も悪くない。だからこそ、焦らず次のステップへ!

治療がうまくいかなかったからといって、自分を責めたり、先生を疑ったりしなくても大丈夫。「その歯にとって、もっと合うアプローチが必要だった」というだけのことです。

こんな症状があったら注意!根管治療失敗のサイン

以下のような症状がある場合、もしかしたら根管治療がうまくいっていないサインかもしれません。

治療した歯がズキズキと痛む(特に噛んだ時)
→内部に再感染が起きている可能性があります。

歯ぐきが腫れている or 膿が出てくる
→歯の根の先に膿の袋ができている状態です。

治療した歯の周辺に違和感が続く
→慢性的な炎症が起きている可能性あり。

レントゲンで影が見える(歯科での診断が必要)
→根の先に炎症や病変ができている証拠です。

被せ物が外れやすい、合っていないと感じる
→その隙間から細菌が入ってしまうリスク大。

このような症状が続く場合は、放置せずに早めに歯科を受診することが超大事です。

根管治療が失敗したら、今後の歯の治療はどうなるの?

今後の治療

「えっ、根管治療がダメだったら…もう抜くしかないの?」
そんな風に思ってしまうかもしれませんが、ご安心ください。実は、まだいくつかの選択肢があります!

以下のような治療方針が検討されることが多いです

再根管治療(もう一度、やり直す)

前回の治療で取り切れなかった感染源を再度除去する方法です。

より高精度の器具(マイクロスコープなど)を使って行われることが多く、成功率も高まります。

被せ物を外して再治療する必要があるので、費用や時間はややかかるかもしれません。

外科的歯内療法(歯根端切除術)

再根管治療では改善しなかった場合、歯ぐきの外側から外科的にアプローチします。

  • 歯の根の先端を切除し、感染部位を取り除きます。
  • 侵襲はありますが、歯を抜かずに残す選択肢として有効です。

抜歯

残念ながら、歯を保存するのが難しい場合は抜歯を検討することになります。

ただし、抜歯後の選択肢もちゃんとあります

抜歯後の選択肢

ブリッジ
→ 両隣の歯を削って橋渡しする方法。固定式なので違和感が少なめです。

入れ歯
→ 取り外し式。比較的費用を抑えられますが、慣れるまで時間が必要なことも。

インプラント
→ 人工歯根を骨に埋め込む方法で、見た目も機能も天然歯に近いです。

歯を残すことを最優先に、でも「次の一手」もちゃんとある!

根管治療がうまくいかなかったとしても、歯を守るための道はまだまだあります。患者さんそれぞれの状態や希望に合わせて、「再チャレンジするのか」「抜歯して別の方法を取るのか」慎重に選ぶことが大切です。

最終的な判断は、信頼できる歯科医師としっかり相談して決めましょう。
焦らず、でも放置せず、未来の自分のために行動することが大切です。

「もしかして…」と思ったら、どうすればいい?

歯科医院に相談

不安になった時のステップはこちら

1. まずは歯科医院へ相談を

レントゲンやCTなどの検査で、根の状態をしっかり確認してもらいましょう。

2. 再根管治療や外科的処置を検討することも

状態によっては再度根管治療を行う、または歯ぐきからアプローチする外科的な方法もあります。

3. 信頼できる歯科医院を選ぶことも重要

マイクロスコープやCTなどの設備が整った歯科医院では、より精密な診断と治療が期待できます。

症状に応じて、治療法も変わるので、「様子見」はNG!思い切ってプロに相談しましょう!

毎日のケアと早めの受診が歯を守る

ケアと受診毎日のケアと早めの受診

根管治療は、歯を残すための大切な治療。でも、完璧にうまくいくとは限らないこともあります。だからこそ…

違和感があれば早めの相談

健診を定期的に受ける

歯磨きを丁寧にして再感染を防ぐ

といった日々のケアと早期発見が、歯の未来を守るカギになります。

まとめ

根管治療後の違和感って、なんとなくスルーしがちですが、実は歯からのSOSサインかもしれません。「これって普通?それとも危険?」と迷ったら、すぐに歯医者さんへ相談してみてくださいね。

不安なまま放っておくより、スッキリ安心して毎日を過ごす方が絶対イイ!
あなたの歯も、あなたの笑顔も、大事にしていきましょう。

この記事の監修者
医療法人真摯会 まつもと歯科吹田本院
理事長 歯科医師 総院長 松本正洋
1989年国立長崎大学歯学部卒業。1989年歯科医師免許取得。1998年医療法人真摯会設立。日本抗加齢医学会 認定医日本歯周病学会

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