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歯周病の初期症状とケアの方法とは?

歯周病の初期症状とケアの方法とは?

「朝、歯磨きをしていると血がにじんでくる…」「なんだか最近、口の中がネバつく気がする…」「歯茎が腫れているような気がするけれど、痛くないし大丈夫かな?」そんなふうに感じたことはありませんか?

実は、それらの症状は歯周病の初期サインかもしれません。歯周病はとても身近な病気でありながら、気づかないうちに進行し、気づいたときには手遅れになっていることもあります。でも、ご安心ください。早めのケアをすれば、進行を防ぐことができます!

今回は、歯周病の初期症状を見逃さないためのポイントと、効果的なケア方法について、詳しくお話しします。大切な歯を守るために、今日からできることを一緒に考えてみましょう。

歯周病とは?静かに進行する病気

歯周病とは、歯茎が細菌に侵され、最悪の場合は歯を失う病気です。

歯周病とは

こんな習慣が歯周病の原因に!

歯磨きが雑(歯垢が溜まる)

ストレスが多い(免疫低下で細菌が繁殖)

口呼吸している(口が乾くと細菌増加)

タバコ・お酒・糖分の多い食事(歯茎が弱る)

「え、当てはまるかも…」と思った方は要注意!

歯周病とは、歯と歯茎の間に歯垢がたまり、炎症を引き起こす病気です。進行すると歯を支える骨が溶け、最終的には歯が抜け落ちることもあります。

歯周病の主な原因

歯垢の蓄積 → 歯の表面に付着した細菌の塊。
歯磨き不足 → 適切に歯垢を除去できていない。
不規則な生活習慣 → 喫煙・ストレス・栄養不足など。
口呼吸 → 口が乾燥すると細菌が増えやすくなる。

このように、歯周病はさまざまな要因が絡み合って発生します。

歯周病の初期症状を見逃すな!

歯周病の初期症状

「痛みがないから大丈夫」と思っていませんか?

実は、初期の歯周病はほとんど痛みがありません!

歯周病は初期の段階では自覚症状が少ないため、気づかないまま進行することが多いです。しかし、次のような症状があれば要注意です。

歯周病の初期症状

歯磨きの際に出血する → 健康な歯茎は、歯磨きをしても簡単には出血しません。頻繁に出血する場合は、歯茎が炎症を起こしている可能性があります。

歯茎が腫れている、または赤くなる → 炎症が進むと、歯茎が腫れたり赤みを帯びたりします。通常のピンク色から変化していないか注意しましょう。

口臭が気になる → 口臭の原因はさまざまですが、歯垢が溜まり歯周病が進行すると、細菌が繁殖して独特の口臭を発生させます。

歯茎がむずがゆい、または違和感がある → 歯茎がチクチクしたり、腫れている感覚がある場合も初期症状の一つです。

歯と歯の間に食べ物が詰まりやすくなる → 歯周病が進行すると、歯茎が下がって歯と歯の間に隙間ができ、食べ物が詰まりやすくなります。

これらの症状を放置すると、歯周病が進行し、歯がぐらついたり、抜けてしまうこともあります。早めに対策を取ることが重要です。

なぜ初期症状に気づきにくいの?

痛みがない→ 進行しても気づかない

加齢のせいと思ってしまう

口の中は見えにくい→ 変化に気づきにくい

歯周病は痛みを伴わずに進行することが多いため、気づいたときにはすでに進行していることが少なくありません。「少し出血するけれど痛くないから大丈夫」と思ってしまいがちですが、初期の段階で適切なケアを行うことが、歯を守るために重要です。

さらに、次のような理由からも見逃されがちです。

加齢による変化と勘違いする → 年齢を重ねると歯茎が下がることがあるため、歯周病の初期症状と気づかず「年齢のせい」と思ってしまうことがあります。

痛みがないため放置しがち → 虫歯とは異なり、歯周病の初期段階では強い痛みがないため、気になってもすぐに歯科医院を受診しない人が多いです。

セルフチェックが難しい → 口の中は自分で見づらく、特に歯の裏側や奥歯の異変に気づくことが難しいため、初期症状を見逃しやすいです。

生活習慣の影響 → ストレスや疲労が原因で免疫力が低下すると、歯茎の炎症が進行しやすくなりますが、体調のせいだと思ってしまうこともあります。

これらの症状に気づいたら、すぐに対策を始めましょう。

歯周病の進行を防ぐためのセルフケア

歯磨き

初期の段階で適切なセルフケアを行えば、歯周病の進行を防ぐことができます。

今すぐ出来る予防法

正しい歯磨きをする

歯ブラシは毛先が開いていないものを使用する。
軽い力で歯と歯茎の境目を丁寧に磨く。
デンタルフロスや歯間ブラシを活用する。

食生活を見直す

ビタミンCやカルシウムを意識して摂取する。
砂糖の多い食べ物を控える。

口呼吸を改善する

口を閉じて鼻呼吸を意識する。
寝るときに口を開けてしまう場合は、口テープを使用する。

定期的な健診を定期的に受ける

早期発見・早期治療が大切。
3〜6ヶ月ごとに歯科医院で健診を受ける。

日々のセルフケアを徹底することで、歯周病の進行を防ぐことが可能です。特に、正しい歯磨きやデンタルフロスの活用は、歯垢を除去し、炎症を防ぐ基本的な対策です。また、食生活の改善や口呼吸の防止も、歯茎の健康を保つ重要な要素となります。

さらに、歯周病は自覚症状が少ないため、定期的な歯科健診を受けることで、早期発見・早期治療が可能になります。毎日のケアと専門的なチェックを組み合わせることで、健康な歯と歯茎を維持しましょう。

今日からできることを1つずつ始めてみよう!

歯科医院で受けられる専門的なケア

健診

歯周病の初期症状がある場合、セルフケアだけでなく歯科医院でのケアも重要です。

治療法 内容 目的
スケーリング 専用器具を使って歯垢や歯石を除去 歯周病の原因となる歯垢や歯石を取り除く
ルートプレーニング 歯の根元の歯石や細菌を除去し、表面を滑らかにする 歯周ポケットの細菌の付着を防ぎ、炎症を軽減
歯周ポケットの検査 歯と歯茎の間の深さを測定し、進行状況を確認 歯周病の進行度合いを把握し、適切な治療を計画
抗菌療法 抗生物質の投与や洗浄で細菌を減少させる 炎症を抑え、歯周病の進行を防ぐ
外科的治療(フラップ手術) 重度の歯周病に対し、歯茎を切開して深い部分の歯石を除去 進行した歯周病の治療、歯を支える組織を守る
生活習慣指導 患者さんの生活習慣や歯磨き方法を改善指導 歯周病の再発防止、予防の強化

歯科医院では、専門的な機器や技術を活用し、患者さんに合わせた適切なケアを提供します。歯周病の進行度合いによって治療方法が異なるため、早めの健診と治療が重要です。定期的な受診を習慣にし、健康な歯と歯茎を守りましょう。

歯科医院で行う治療

  1. 歯のクリーニング(スケーリング) → 歯垢や歯石を除去する。
  2. ルートプレーニング → 歯の根元の歯石や細菌を除去し、表面を滑らかにする。
  3. 歯周ポケットのチェック → 歯周病の進行具合を確認する。
  4. 生活習慣のアドバイス → 患者さんの状態に応じた指導を受ける。

歯周病は進行すると治療が大変になるため、定期的に歯科医院でチェックを受けることが大切です。

プロのケアで、歯と歯茎を守ろう!

まとめ

早めの対策で歯周病を予防しよう!

歯周病の初期症状は軽微なものが多いため、気づかずに放置してしまうことがあります。しかし、出血・腫れ・口臭などのサインを見逃さないことが大切です。

今日からできる予防策として、次のことを意識しよう

正しい歯磨きとデンタルフロスの使用
バランスの取れた食生活
口呼吸の改善
定期的な歯科健診の受診

歯周病は早めのケアで予防が可能な病気です。健康な歯を守るために、日々のセルフケアと定期的な歯科医院でのチェックを欠かさず行いましょう!

この記事の監修者
医療法人真摯会 まつもと歯科吹田本院
理事長 歯科医師 総院長 松本正洋
1989年国立長崎大学歯学部卒業。1989年歯科医師免許取得。1998年医療法人真摯会設立。日本抗加齢医学会 認定医日本歯周病学会

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