よくあるご質問
歯並び・歯列矯正

マウスピース洗浄の頻度は?

マウスピースの洗浄頻度

マウスピース矯正では、正しい装着だけでなく、毎日の洗浄が欠かせません。マウスピースは長時間口の中に装着するため、唾液や汚れが付着し、細菌が繁殖しやすい状態になります。マウスピースの適切な洗浄方法と注意点をご説明します。

マウスピース洗浄の頻度と方法

マウスピースを毎日清潔に保つことは、口内環境を健康に維持するために非常に重要です

使用後には必ず流水でマウスピース全体を洗い流しましょう。口の中に装着するものなので、唾液や歯垢が付着した状態では、細菌が繁殖しやすくなります。流水を使ってマウスピースの内側や溝の部分まで丁寧に洗うことで、汚れをしっかり落とすことができます。

さらに、流水だけでは落としきれない汚れを取るために、柔らかいブラシを使って洗浄すると良いでしょう。マウスピース専用のブラシが理想的ですが、柔らかめの歯ブラシを代用しても構いません。このとき、力を入れすぎると傷がつく可能性があるので、優しく磨くことを心がけてください。

もし、マウスピースの臭いが気になる場合には、少量の中性洗剤を使用するのもおすすめです。ただし、洗剤を使う場合は、研磨剤が含まれていないものを選び、使用後には流水でしっかり洗い流すことを忘れないでください。洗剤の残留があると、口内に刺激を与える恐れがあります。

マウスピースの汚れが落ちにくい場合や、普段の手入れでは十分に洗浄できていないと感じる場合は、週に1回程度の専用洗浄剤を使った徹底洗浄が必要です。市販されているマウスピース専用の洗浄剤を使用し、ぬるま湯に溶かして15~30分間浸け置きしてください。専用洗浄剤は、普段のブラッシングでは取り除けない細菌や目に見えない汚れを効果的に除去します。浸け置き後は、必ず流水で洗浄剤をしっかりすすぎ、洗浄剤が残らないように注意しましょう。

洗浄後はマウスピースを自然乾燥させることが大切です。湿った状態で保管すると、細菌やカビが繁殖する原因になるため、風通しの良い場所で乾燥させてから専用ケースに収納してください。また、専用ケース自体も定期的に洗浄し、清潔を保つよう心がけましょう。

マウスピース矯正のアライナー洗浄頻度

マウスピース洗浄

矯正用のマウスピースは、指や軟らかい歯ブラシを使って、毎日水で洗いましょう。

マウスピース矯正では、アライナー装着時間の短いものでも8時間。インビザラインなどは20〜22時間と、1日中つけているマウスピース矯正もあります。これだけ長時間歯につけていると、アライナーに唾液や汚れがつき細菌の温床となっています

仮に洗浄しないまま翌日つけようものなら、蓄積された汚れや細菌をそのまま歯に固定する形になります。これにより虫歯歯周病が起こりやすくなります

アライナーを歯から外した後は、流水下で汚れをよく洗い流しましょう。また、1日1回マウスピース洗浄液に漬ける時間を取りましょう。指や歯ブラシだけでは取りきれない汚れも、スッキリ落としてくれます。

毎日の洗浄

1. 使用後に流水で洗い流す

理由

マウスピースの表面には、唾液や口内の細菌が付着しています。これをそのまま放置すると、細菌が繁殖し、口臭や素材の劣化につながります。

ポイント

水流を使って全体をまんべんなく洗い流すことが重要です。特に、マウスピースの内側や細かい溝に汚れが残りやすいため、注意深く確認してください。

2. 柔らかいブラシで磨く

理由

流水だけでは取れない汚れを、ブラシを使うことでしっかりと除去できます。歯垢が残ると口内トラブルの原因になります。

具体的な方法

マウスピース専用のブラシを使うのが理想ですが、専用のものがない場合は柔らかめの歯ブラシでも代用可能です。力を入れすぎるとマウスピースが傷つく可能性があるため、優しく磨きましょう。

3. 中性洗剤を使う場合

理由

臭いや脂っぽい汚れが気になる場合、中性洗剤が効果的です。食品由来の汚れや脂分を分解しやすい特性があります。

注意点

  • 研磨剤が含まれた洗剤は使用しないでください。マウスピースの表面を傷つけ、透明度が失われる原因となります。
  • 使用後は必ず流水で洗剤を完全に洗い流してください。

週1回の徹底洗浄

1. 専用洗浄剤を溶かす

  • 理由
    日常のブラッシングだけでは落としきれない細菌や目に見えない汚れを、専用洗浄剤でしっかり除去します。
  • おすすめの製品
    市販の「マウスピース専用洗浄剤」を選びましょう。特に矯正用や夜間用など、用途に合った洗浄剤を選ぶことで効果が高まります。
  • 手順
    説明書の指示通り、適量の洗浄剤をぬるま湯に溶かし、マウスピースを完全に浸けます。

2. 浸け置きの時間

  • 理由
    時間を守らないと効果が十分に発揮されなかったり、逆にマウスピースの素材が劣化する可能性があります。
  • ポイント
    一般的には15~30分程度ですが、製品によって異なるため、必ずパッケージの指示を確認してください。

3. 浸け置き後のすすぎ

  • 理由
    洗浄剤が残っていると、口内の粘膜に刺激を与える可能性があります。
  • ポイント
    ・流水でしっかりすすぎ、泡やぬるつきが完全になくなるまで確認してください。
    ・すすぎの後、風通しの良い場所で自然乾燥させるとさらに効果的です。

マウスピース矯正のアライナー洗浄の注意点

マウスピースの洗浄

アライナーを洗浄するにあたって、いくつか注意点があります。

1. 熱湯は絶対に使わない

マウスピースを洗浄するとき、熱湯は絶対に使わないこと。40度くらいまでのぬるま湯であれば問題ありませんが、熱いお湯になるとアライナー自体が変形してしまいます

アライナーが変形すると歯に合わなくなったり、作り直しになったりします。その分費用がかかったり、治療期間がのびてしまったりするので気をつけましょう。

2. 歯磨き粉は使わない

矯正のアライナーを洗浄するときは、歯磨き粉はつけないようにしましょう。歯磨き粉に含まれる研磨剤が、アライナーの表面を傷つけてしまいます。

アライナー表面の傷は溝(くぼみ)となり、また表面が粗くなることから細菌が付着しやすくなります。

3. 歯ブラシを使うなら軟毛のものを

マウスピースの形は、内側に汚れがたまりやすかったり、指だけでは汚れが取りきれなかったりします。その際は歯ブラシを使って磨いても良いです。

ただ軟らかい毛のものを使いましょう。また、歯を磨くときのようにゴシゴシ磨かないこと。マウスピースの表面を傷つける原因となります。

4. しっかり乾燥させる

洗い終わったら、しっかり乾燥させるのも忘れずに。タオルや雑巾などと同じで、湿ったままだと細菌の温床となります

おすすめの方法は、保管用ケース内にティッシュなどを敷き、その上にマウスピースを載せて乾燥させる方法です。保管用ケース内で乾燥させることにより、マウスピースの落下や紛失を防ぎます。

歯ぎしりから歯を守るためのマウスピースなど、固いマウスピースの場合は逆に乾燥NGの場合がありますので、歯科医院にご確認ください。

まとめ

歯のキャラクター

マウスピース矯正の効果を最大限に引き出すためには、日々の洗浄が非常に重要です。熱湯や歯磨き粉の使用を避け、軟らかい毛の歯ブラシや専用洗浄液を活用することで、アライナーを清潔に保つことができます。

また、洗浄後はしっかり乾燥させることで、細菌の繁殖を防ぎましょう。正しいケアを習慣化することで、矯正治療を快適でスムーズに進めることができます。

 

監修

医療法人真摯会
クローバー歯科クリニック
まつもと歯科

歯列・歯並び・ 咬み合わせのお悩みなら。マウスピース、インビザライン、裏側、小児矯正等。LINE相談可。八重歯、出っ歯、受け口の治療など得意です。大阪梅田、なんば、心斎橋、吹田、豊中、神戸にあります。

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この記事の監修者
医療法人真摯会 まつもと歯科吹田本院
理事長 歯科医師 総院長 松本正洋
1989年国立長崎大学歯学部卒業。1989年歯科医師免許取得。1998年医療法人真摯会設立。日本抗加齢医学会 認定医日本歯周病学会

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▶吹田の歯医者なら「まつもと歯科」