
口内炎の種類や原因はさまざまです。アフタ性やカタル性といった一般的な口内炎から、ウイルス感染やアレルギー、喫煙によるものまで、それぞれ特徴があります。口内炎の種類ごとの症状や原因、対策について詳しく解説します。
口内炎の種類

口内炎には大きく分けて5種類あります。
- アフタ性口内炎
- カタル性口内炎
- ウイルス性口内炎
- アレルギー性口内炎
- ニコチン性口内炎
①アフタ性口内炎

口内炎の中で最も一般的なのがこちらです。
症状
色は赤かったり白かったり、丸い形の潰瘍ができます。大きさは2〜10mmほどで、小さなものがいくつかできることもあります。1〜2週間ほどでなくなります。
- 小さな白っぽい潰瘍が1〜2箇所にできる
- 潰瘍の周囲が赤く腫れる
- 痛みが強く、食事や会話が困難になることも
主な原因
ストレスや疲れ、睡眠不足による免疫力の低下が主な原因とされています。また食事の栄養バランスが偏っていることも、アフタ性口内炎ができる原因となります。その中でも特にビタミンBが不足するとアフタ性口内炎ができやすいです。
- 免疫力の低下:疲労やストレス
- 栄養不足:ビタミンB2や鉄分の不足
- 口腔内のトラウマ:噛んでしまったり、硬い食べ物で傷つけた場合
- 遺伝:家族内で発症しやすい傾向も
▼ビタミンBが多く含まれる食べ物はこちらでまとめています。
https://matsumoto.or.jp/toothteeth/mouth-pain-food/
対処法
ストレスや日頃の疲れが対処できると一番良いです。難しければ睡眠を十分に取ったり、ビタミンBを積極的に摂ることを心がけましょう。
- 軟膏やジェル・・抗炎症作用のあるステロイド剤が効果的です。患部に直接塗布することで、痛みの軽減と治癒を促進します。
- 口腔内洗浄液・・殺菌効果のある洗浄液を使うことで、口内環境を清潔に保ち、炎症の悪化を防ぎます。
②カタル性口内炎

物理的刺激によって起こる口内炎です。
症状
お口の中の粘膜が赤く腫れたり、水疱ができたりします。これは口臭の原因になったり、味が感じにくくなることもあります。
主な原因
誰にでも起こりやすいのは頰を噛んでしまうことです。一度噛んでしまったところは、少し腫れることによりまた噛みやすくなります。これによりカタル性口内炎を繰り返してしまうことも。
あるいは虫歯の治療をしたところや被せ物が尖っていたり、入れ歯が当たっていることによってもカタル性口内炎は起こります。ワイヤー矯正をしている方では、ワイヤーの端が粘膜に当たることで起こりやすいです。
これらは尖っているところなど、原因を取り除かない限り粘膜に当たり続けるため、口内炎となってしまいます。
対処法
歯や被せ物、虫歯、矯正のワイヤーなどが原因である場合は歯科医師に相談し、原因を除去してもらいましょう。尖っている歯や被せ物であれば少し削ったり、入れ歯は少し調整を行えば口内炎は良くなります。
③ウイルス・細菌性口内炎

ウイルス感染による口内炎です。
症状
お口の中の粘膜に、小さな水疱がたくさんできるのが特徴です。発熱や強い痛みをともなうこともあります。
- 発熱や倦怠感を伴うことが多い
- 小さな水疱ができ、それが破れて潰瘍化
- 唇や頬の内側、舌に多発する
主な原因
まず代表的なものとして、単純ヘルペスウイルスへの感染があります。単純ヘルペスウイルスの感染経路は、接触感染や飛沫感染です。
接触感染とは
感染源に接触することによって感染すること。皮膚や粘膜などが直接触れあって感染する場合と、病原体が付着したタオルや容器などを介して間接的に感染する場合がある。
引用 コトバンク
飛沫感染とは
患者の咳・くしゃみ・会話などによって空気中に飛び散った病原体を吸入することにより感染すること。
引用 コトバンク
次に細菌であるカンジダ菌への感染も、口内炎の原因となります。このカンジダ菌はカビの一種です。
実はカンジダ菌は、もともとお口の中にいる菌です。普段は身体の免疫力によって問題は起こっていません。しかし体調を崩したり免疫力が下がると、カンジダ菌が元気になってカンジダ性口内炎を引き起こします。
また梅毒など、性感染症による口内炎もあります。
- ヘルペスウイルス・・子供によく見られる初感染時のヘルペス性歯肉口内炎
- その他のウイルス・・手足口病やヘルパンギーナなどに関連
対処法
ウイルスが原因で口内炎ができた場合は、病院で飲み薬をもらって飲みます。抗ウイルス薬を飲むことで原因となっているウイルスを減らし、治していきます。
- 抗ウイルス薬・・ヘルペスウイルスが原因の場合、早期に抗ウイルス薬を使用することが推奨されます。薬の使用は医師の指示に従うことが重要です。
- 鎮痛剤・・痛みが強い場合は、市販の鎮痛剤が一時的な症状緩和に役立ちます。
④アレルギー性口内炎

アレルギー反応により口内炎が起こることもあります。
症状
お口の中の粘膜部分にびらん(ただれ)が見られます。
- 口腔内全体が腫れる
- ヒリヒリした痛みや痒み
- 発疹が出る場合も
主な原因
その原因はほとんどが薬によるもので、金属の被せ物を入れているなど、金属アレルギーによるものもあります。
- 食べ物のアレルギー・・特にナッツやフルーツ
- 薬物アレルギー・・特定の抗生物質や鎮痛剤
- 歯科材料への反応・・被せ物や詰め物に含まれる成分
対処法
アレルギー症状の原因となっているものを除去することです。薬が原因であれば薬を変えられないか担当医に相談します。金属の被せ物が原因である場合は、素材の違う被せ物を入れ直します。
⑤ニコチン性口内炎

タバコに含まれる、ニコチンによってできる口内炎です。
症状
お口の中の粘膜に白斑(白い点々)ができます。喫煙は舌癌など、口腔がんの原因ともされているため注意が必要です。ただの口内炎と思っていたらがんだった・・・なんてことももちろんあります。
▼口内炎と舌癌の違いはこちらでまとめています。
https://matsumoto.or.jp/toothteeth/tongue-cancer/
主な原因
タバコに含まれるニコチンが原因なので、喫煙習慣が原因です。また喫煙によりお口の中がずっと熱にさらされることも、ニコチン性口内炎の原因と言われています。
対処法
喫煙をやめること、これに尽きます。タバコはお口の中だけでなく、全身の健康にとっても良くありません。
口内炎予防のために
口腔内の清潔を保つ
歯磨きやデンタルフロスの使用で、食べかすやプラークを除去し、口腔内の細菌繁殖を防ぎます。特に就寝前のケアが効果的です。
栄養バランスを整える
ビタミンB群やCを含む食材を摂取することで、口内炎の予防につながります。不足すると口内炎が発症しやすくなるため、バランスの良い食事が大切です。
ストレス管理
ストレスは口内炎の発症リスクを高める要因の一つです。適切な休息やリラクゼーションを取り入れて、ストレスを軽減しましょう。
免疫力を高める
睡眠不足や不規則な生活習慣は免疫力を低下させ、口内炎の原因になります。十分な睡眠と規則正しい生活を心がけることが予防につながります。
口内炎が続く場合の注意点
口内炎が2週間以上治らない場合や頻繁に再発する場合は、他の疾患の可能性を考慮し、医師や歯科医に相談することが必要です。特に、口腔ガンや全身疾患が隠れていることもあるため、早期診断が重要です。
まとめ

口内炎は種類ごとに症状や原因が異なるため、適切なケアと予防が重要です。早期の治療や生活習慣の見直し、必要に応じて歯科や医療機関を受診することで、口内炎による不快感を軽減し、再発を防ぐことができます。特に、長引く場合や頻繁に再発する場合は、他の疾患の可能性も考慮し、早めの対応が大切です。