今回は「インプラントとブリッジの併用」について書いていきます。
インプラントとブリッジの併用
インプラントとブリッジ併用ってどんな治療法?
一般的なブリッジは、自分の歯を削って支えとします。
▼インプラントやブリッジそれぞれの特徴、メリットとデメリットはこちら
https://matsumoto.or.jp/toothteeth/implant-bridge-core/
1〜2本連続して歯を失ったとき
虫歯や歯周病などで、連続して1〜2本の歯を失ったとき。
②失った部分に1本あるいは2本インプラントを入れる
③失った部分の一部にインプラントを入れ、そこから近くの自分の歯を削ってブリッジとする(インプラントとブリッジの併用)
④部分入れ歯にする
などが主な治療法として考えられます。どの治療法にもメリットとデメリットがありますが、今回は下図のような③インプラントとブリッジの併用について。
(※実際の見た目とは異なります)
3本以上連続して歯を失ったとき
虫歯や歯周病などで連続して3本以上歯を失った場合は、入れ歯にするのが一般的です。3本以上失っているのにブリッジにすると、両隣の支えとなっている歯に負担がかかりすぎるためです。
しかし3本以上連続して歯を失った場合でも、状態によりますがインプラントと併用すればブリッジにすることが可能です。
(※実際の見た目とは異なります)
インプラントとブリッジ併用によるメリット
インプラントを併用してブリッジにすると、インプラントを入れる本数を最低限に抑えられるのがメリットでしょう。
インプラントとブリッジを併用することで、インプラントを入れる本数が少なくて済みます。インプラントを入れるのには外科手術が必要なので、その分身体への負担が減り、もちろん費用も抑えられます。
インプラントとブリッジ併用によるデメリット
ブリッジの支えとなる歯の両方が自分の歯、あるいはインプラントであれば、片方に力がかかり過ぎるということはあまりありません。
しかしインプラントを併用したブリッジだと、かみ合わせに問題が起きるとインプラントごと抜けてしまう可能性があります。もちろんインプラントの支えだけでなく、自分の歯の支えも割れたり、折れたりする可能性が高まります。これはインプラントと自分の歯では構造が異なり、機能も異なるからです。
ゆえにインプラントと自分の歯をつなげるというブリッジは行われず、通常の自分の歯同士をつなげるブリッジか、インプラント同士をつなげるブリッジが一般的なようです。
インプラントとブリッジの併用まとめ
いかがでしたか?
今回は上図のようなインプラントとブリッジの併用の場合についてまとめました。
どのような治療方法が一番合っているかは、実際に患者さんのお口の中を見ないとわかりません。それだけでなく患者さんのご希望や価値観によっても判断は変わってきます。信頼できる歯科医院で相談し、納得がいってから治療を始めるようにしましょう。