今回は「インプラントに失敗したらその後すべきこと」について書いていきます。
インプラントに失敗。その後すべきこと
①まずは相談する
インプラントを入れた歯科医院以外にも、相談先はあります。
✔︎インプラントを失敗した歯科医院に相談する
✔︎それ以外の歯科医院に相談する
✔︎弁護士に相談する
✔︎日本歯科医師会に相談する
✔︎国民生活センターに相談する
(1)インプラントを失敗した歯科医院に相談する
インプラントを失敗した歯科医院に相談するのが手っ取り早いでしょう。ただしインプラント失敗後の対応は歯科医院によります。またインプラントの失敗が歯科医院側によるものなのか、患者さん自身によるものなのかによっても対応は変わってきます。
(2)それ以外の歯科医院に相談する
インプラントを失敗した歯科医院に相談したが納得のいく答えが得られなかった、そもそも相談しにくい・・・という場合は、他の歯科医院に相談するのも手です。
ただ失敗したインプラントを再治療するのは簡単なことではありません。そのためたとえば大学病院や、インプラントによる失敗症例を多く診ている歯科医院など、技術力が確かな歯科医院に行きましょう。
(3)弁護士に相談する
インプラントを失敗した歯科医院に行っても納得のいく答えがもらえない、別の歯科医院に行ったら治療ミスであることがわかった・・・など、訴訟を考える場合は弁護士に相談することとなります。
インプラントの失敗・治療ミスが認められれば慰謝料の請求などが可能です。もちろん弁護士に相談するのにも費用が必要ですので、最終選択肢として検討しておくと良いかもしれません。
(4)日本歯科医師会に相談する
日本歯科医師会は全国の歯科医師を統括している組織です。加入は自由となっています。
全国の歯科医師のうち、およそ70%が加入しているとされる日本歯科医師会。インプラントの治療を行なった歯科医院(歯科医師)が日本歯科医師会に加入していれば、この組織に相談したり組織を通じて歯科医院(歯科医師)に意見を伝えることができるかもしれません。
(5)国民生活センターに相談する
国民生活センターは、「消費者センター」という名前で全国各地で配置されています。そのため相談するときは自分の居住地域に近いところに相談すると良いでしょう。電話でも相談することができます。
わたしも実際、インプラントの失敗ではありませんが高額の費用を払ったのちトラブルとなり、両親に勧められて消費者センターを利用したことがあります。はじめ相手と直接話しましたが納得のいく答えが得られず、消費者センターに相談しました。
電話にて相談し必要な資料を送付したところ、消費者センターが相手側に話してくださり、わたしは何もせず、結果望みどおりの対応をしてもらえました(※対応は事例によります)。消費者センターにはとても感謝しています。
②やり直しを依頼する
✔︎それ以外の歯科医院でやり直し
(1)インプラントを失敗した歯科医院でやり直し
インプラントの失敗が、歯科医院によるものである場合。そうと判断されれば、無償でインプラント治療をやり直すことができる可能性があります。
しかし歯科医院側ではなく、患者側が原因でインプラントの失敗が起こることもあります。たとえば歯磨きなどのセルフケアをしっかりしていなかったり、定期検診に来るよう言われていたのに行っていなかったり。患者側に原因があるとされれば、無償ではなく自己負担による再治療となることもあります。
(2)それ以外の歯科医院でやり直し
そう言って別の歯科医院にかかることも可能です。失敗したインプラントを再治療するのは簡単なことではありませんので、大学病院やインプラントによる失敗症例を多く診ている歯科医院など、技術力が確かな歯科医院に行きましょう。
インプラントをやり直しても、まただめになる可能性は0ではありません。それはどの治療においても言えることです。ゆえに、歯科衛生士の私だったら「保証の充実度」で歯科医院を選びます。
③返金を依頼する
インプラント失敗の原因が歯科医院側にあり、かつその歯科医院で治療のやり直しをしない。この場合インプラント治療費の返金を依頼することができます。ただインプラントの失敗の原因や症例にもよります。
インプラントの失敗例
▼インプラントの失敗例はこちらでまとめています。
▼インプラントで失敗しない歯科医院の選び方はこちらでまとめています。
まとめ
インプラントの失敗が起きてしまう前に、信頼できる歯科医院を見つけることが重要です。またインプラントを入れてからも、セルフケアをしっかり続けていくことも欠かせません。それでも失敗が起きてしまった場合は、上記を参考に対処していきましょう。