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差し歯がすぐ取れてしまう人がいるのはなぜ?

差し歯がすぐ取れてしまう人がいるのはなぜ?

「また取れた…」「せっかく治療したのに…」
そんなふうに差し歯のトラブルでお悩みの方、実は意外と多いんです。

「何度も取れるのは自分だけ?」と不安になる気持ち、よ〜くわかります。でもご安心くださいね。差し歯が取れてしまう原因にはいくつかの“共通パターン”があるんです!

今回は、差し歯がすぐ取れてしまう原因と、その対策方法を徹底解説していきます。正しく知って、しっかり対策すれば、差し歯もぐっと長持ちしますよ。

差し歯が取れやすくなる原因とは?

まずは、よくある「取れやすくなる理由」からチェックしてみましょう。

1. 接着剤の劣化や不具合

差し歯は専用の接着剤でくっついていますが、時間の経過や水分・温度変化の影響で接着力が落ちてしまうことがあります。

とくに、5年以上経過している場合は劣化の可能性も。
また、接着時に唾液が入り込んでしまうなど、治療時の状況が影響することもあります。

2.噛み合わせが悪い

噛み合わせがズレていると、一部の歯に過剰な力がかかってしまいます。その結果、差し歯の接着部分にダメージが蓄積し、外れやすくなることも…。

また、食事中に片側だけで噛むクセがある方も要注意です!

3. 食べ物の種類と食べ方

キャラメル・ガム・お餅・ナッツ類など、粘着性が高い or 硬い食べ物は差し歯の大敵!

さらに、「大きなままガブッと噛む」「硬い部分を無理に噛みちぎる」といった食べ方のクセも、差し歯には負担大です。

4. 歯ぎしり・食いしばりの癖

寝ている間や集中している時に無意識に歯ぎしりをしている方、実は多いです。強い力でギリギリ…とやってしまうと、差し歯に細かなヒビやゆるみが生じて、やがてポロッと取れてしまうことも。

5. 差し歯の土台に問題がある

差し歯は、あくまで「土台となる歯」に支えられています。
そのため、虫歯や歯周病で土台が弱ってしまうと、差し歯が取れやすくなります。

ぐらつきやすい・浮いている感じがする場合は、土台のトラブルが隠れているかもしれません!

差し歯が取れやすい人の特徴チェックリスト

自分が該当しているか、サクッとチェックしてみましょう。

最近よく差し歯が取れる
固い食べ物が好き(せんべいやナッツなど)
就寝中に歯ぎしりをしていると言われたことがある
片側だけで噛むクセがある
差し歯を入れてから5年以上経過している
歯医者に1年以上行っていない

→2つ以上当てはまる方は、差し歯トラブル予備軍かも…!

差し歯を長持ちさせる対策方法

「取れるの、もうコリゴリ…」という方にこそ知ってほしい、差し歯をできるだけ長く、安心して使うためのコツをわかりやすくご紹介します!

1. 差し歯にやさしい食べ方を意識しよう

差し歯は、思っているよりも“繊細”なんです。だからこそ、食べ方のちょっとした工夫がとっても大切!

ポイントはこちら

・大きな食べ物は一口サイズにカット
→ フランスパンやリンゴを丸かじり、は差し歯には危険

・硬いもの・粘りのあるものは避ける or ゆっくり食べる
→ せんべい、キャラメル、お餅、ナッツは要注意!

・左右バランスよく噛む
→ 片側だけで噛むクセがある方は、知らぬ間に片側の差し歯だけにダメージが集中しているかも!

おすすめ食材

煮魚、柔らかく煮た野菜

卵焼き、豆腐、蒸し料理など

「噛んだときに痛くない・ひっかからない」やわらかい食事が◎です!

2. 歯ぎしり・食いしばりを対策しよう

寝ている間や、集中しているときの無意識の歯ぎしり。これ、差し歯にはかなりダメージ大なんです…。もし思い当たる方は、歯科医院で「ナイトガード(マウスピース)」の相談をしてみてください。

ナイトガードって?
→ 就寝中につける透明なマウスピースで、
歯ぎしりによる圧をやわらげて、差し歯を守ってくれます。

「朝起きたときにアゴが疲れてる」「差し歯だけじゃなく他の歯もすり減ってきた」なんて人は、歯ぎしりのサインかも!

3. 定期的なメンテナンスが大切です

差し歯も、定期的に「点検」してあげることが必要です!

見た目ではわかりにくくても、接着部分が少しずつゆるんでいたり、差し歯の土台になっている歯に虫歯ができていたりすることも。

こんな時は歯医者さんへ

差し歯がぐらぐらする

噛むと痛みや違和感がある

食事中に引っかかる感じがある

前に比べて色が変わった、浮いた気がする

目安は「3〜6ヶ月に1回」健診を受けること!
健診では、差し歯の状態だけでなく、お口全体の健康もチェックしてもらえるので安心です。

4. 口の中を清潔に保つことも、実は超大事!

差し歯がしっかりくっついているかどうかは、周りの歯や歯ぐきの健康状態にも関係あり!

そのためには、毎日の歯磨きが命

ポイントはここ

歯と歯ぐきの境目をやさしく丁寧に磨く

歯間ブラシやフロスを使って、差し歯の周囲の歯垢もオフ!

就寝前の歯磨きは特に丁寧に(寝てる間に菌が増えるよ〜)

差し歯の周りに歯周病が進行すると、土台がぐらついて取れやすくなっちゃいます。だから、清潔キープは必須!

「ちょっとした意識」で、差し歯はもっと長持ちします!
「差し歯だからって、気を遣わないといけないのか〜」と思うかもしれません。
でも、ほんの少しの気づかいや工夫だけで、トラブルのリスクはグッと減ります!

5. 食べ物に気をつける

硬い or 粘着質なものは控えめに。特に外食時やお出かけ時は注意!

OK:煮魚、煮物、やわらかい野菜、卵料理
NG:キャラメル、ガム、お餅、ナッツ、フランスパンなど

噛み方を工夫する

小さく切ってから口に入れる
強く噛みすぎず、ゆっくり咀嚼
左右バランスよく噛むよう意識する

歯ぎしり対策(ナイトガード)

寝るときのマウスピース(ナイトガード)はかなり有効!
無意識の力から差し歯を守ってくれます。

定期的なメンテナンス

3〜6ヶ月に一度は歯科での健診とクリーニングを。
差し歯の状態や、接着の緩みを早期に発見できます!

これをやっておくだけで、差し歯はびっくりするくらい安定してくれますよ◎
せっかく作った差し歯、大事に使ってあげましょうね

取れてしまった時はどうする?

「…取れた!」そんな時も、焦らなくて大丈夫。

  1. 差し歯は捨てずに清潔に保管(ティッシュ or 容器)
  2. 口の中に痛みや腫れがないか確認
  3. 硬いものを避けてやわらかい食事を
  4. なるべく早めに歯科医院へ!

絶対NG!
自分で接着剤を使って戻す
そのまま放置する

→トラブルが悪化する可能性があるので要注意です!

まとめ

なぜ取れるのかを知って、差し歯トラブルとサヨナラしよう!

差し歯がすぐ取れてしまうのには、原因がちゃんとあります。
でも、正しく知って、しっかり対策すれば、差し歯と長〜く付き合っていくことは十分可能です!

食べ物の工夫
噛み方の意識
歯ぎしりの対策
そして定期的な健診

これらを少しずつ意識するだけでも、「また取れた…」のストレスを激減! ぜひ今日から実践してみてくださいね。

この記事の監修者
医療法人真摯会 まつもと歯科吹田本院
理事長 歯科医師 総院長 松本正洋
1989年国立長崎大学歯学部卒業。1989年歯科医師免許取得。1998年医療法人真摯会設立。日本抗加齢医学会 認定医日本歯周病学会

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▶吹田の歯医者なら「まつもと歯科」