
急な歯の痛みやトラブルが発生した際、歯医者は予約なしで行っても診てもらえるのでしょうか? 歯医者は多くの場合予約制で運営されていますが、緊急性が高い場合や予約なしで訪れたい場合もあります。予約なしで歯医者に行く際の注意点や待ち時間の目安についてご説明します。
目次
歯医者は予約なしでも行ける?

多くの歯科医院では、予約制を採用していますが、緊急の場合や特定の時間帯であれば、予約なしでも診察が可能な場合があります。以下にその詳細を解説します。
予約なしで対応可能な場合
- 緊急時の対応
歯の激しい痛みや出血、歯の欠損などの緊急性が高い場合、多くの歯科医院は予約なしでも対応することがあります。このような場合、事前に電話で連絡を入れると、スムーズに対応してもらえる可能性が高いです。 - 空き時間がある場合
患者さんの予約が少ない時間帯(例えば平日の午前中など)は、予約なしでも診察が可能なケースがあります。 - 地域や医院のポリシーによる
一部の歯科医院では、特定の時間を「予約なし患者用」として確保している場合もあります。
歯医者は基本的に予約制

歯医者と違って内科などであれば、医師に相談をし必要な検査を受けたら、それからはずっと薬の処方だけということもしばしば。
しかし歯医者は違います。虫歯の治療にしても歯周病の治療にしても、クリーニングにしても抜歯にしても。どれをとっても基本的には手間と時間のかかることがほとんどです。特に虫歯の治療や歯周病の治療は、1回の来院で終わらないことが多くあります。
そのため、患者さんのためにしっかり時間を確保し、また患者さんを待たせないようにするため予約制をとっている歯医者がほとんどです。
予約のメリット
予約をしていれば、待ち時間が短く、計画的に治療が進められるため、スムーズに診療が受けられます。
予約なしで行く際のリスクとデメリット
予約なしでの受診には、以下のようなリスクやデメリットがあります。
待ち時間が長くなる可能性
- 予約優先のため
予約患者さんが優先されるため、予約なしで行った場合、待ち時間が長くなることがあります。 - 急患対応でさらに遅れることも
他の急患や診察中のトラブルで、さらに待たされる可能性も考えられます。
十分な診療が受けられない可能性
- 診察内容が簡易的になる場合もあり、本格的な治療が必要な場合は後日に再度訪問を求められることがあります。
予約なしでの診察は可能?

結論、歯医者は予約なしでもいける場合がありますが、まず電話しましょう。
基本的にはどの歯科医院も予約制であることがほとんどです。そのためどんなに痛いことを伝えても、基本的には予約の患者さんが優先です。逆に自分が何ヶ月も前から予約して来たのに、突然当日きた患者さんに順番を抜かれては嫌ですよね。
また歯科医院によっては「予約なしの人が来てもいい時間」というのを定めていることがあります。例えば「歯医者は18時までやっているけど予約なしの人は16時まで」など。大学病院など大きい病院ほどそうかもしれません。
診療台や歯科医師、歯科衛生士の数も限られていますので、「いつでも好きな時に来ていいよ」という歯科医院はかなり少ないと思います。そのため急な歯の痛み等でどうしても診てもらいたい場合も、歯医者には電話してから行くようにしましょう。電話すると、当日で空いている時間を案内してもらえる場合がありますので、その時間に予約を入れてもらうと、待たなくても診てもらうことが出来ます。
✔︎歯医者は電話してからいきましょう。
予約なしだと待ち時間はどのくらい?

予約なしで歯医者を訪れる場合、待ち時間は医院の混雑状況やタイミングによって異なります。一般的に、予約している患者さんが優先されるため、予約なしの場合は待ち時間が長くなる傾向があります。
- 平日の午前中・・比較的空いていることが多く、予約なしでも待ち時間が短くなる可能性があります。
- 夕方や土日祝日・・多くの患者が集中しやすい時間帯や曜日では、予約なしでの診療は困難になることが多く、待ち時間が1〜2時間以上かかることもあります。
予約なしの患者さんが診てもらえるタイミング
予約のある患者さんの治療が予定よりも早く終わったり、予約していた患者さんがキャンセルになったり、空き時間があいた時に診てもらえるのが基本です。つまりその日、歯医者が混んでいればいるほど予約なしの患者さんは待たされる可能性が高いでしょう。逆に混んでいない日であればすぐに診てもらえることもあります。
”予約なしの患者さんだけ”を診る歯科医師も
大学病院など大きな病院では、予約なしの患者さんだけを診る歯科医師がいることもあります(曜日によって担当をまわしている)。町の歯医者とは違って、病院の規模が大きくなると、当然ながら来院する患者さんも多くなります。その分予約なしの患者さんが来る可能性も高くなるので、このようになっています。
つまり町の開業医であればいつもの歯科医師に診てもらえる可能性は高いです。しかし大学病院など大きな病院では、”その日の担当歯科医師”に診てもらうことになるので、問診から実際に処置に入るまで時間がかかることがあります。
待ち時間を短縮する方法
予約なしでも待ち時間を短縮するためには、以下のポイントを押さえると良いでしょう。
- 事前に電話連絡をする
電話で状況を伝え、空き時間や混雑状況を確認することで、スムーズな対応が期待できます。 - 混雑しにくい時間帯を選ぶ
平日午前中や昼休みの直後は比較的空いている場合が多いです。 - 近隣の複数の歯科医院をリサーチする
複数の歯科医院に電話をして、空いている場所を選ぶのも有効です。
歯医者で予約なしかつ初診の場合

このような状況はしばしばあると思います。仕事中に急に歯が痛くなった、旅行中に歯が痛いので診てもらいたい、など。
初診であろうとそうでなかろうと、歯医者は予約なしでいきなり行くよりは、一度電話することをおすすめします。電話することによって、予約が空いていて診てもらえる時間がある場合はその時間に予約を入れてもらえるからです。
初診であってもそうでなくても、欠かせないのは「行く前に電話で確認すること」です。無駄足になるのを防ぐだけでなく、電話により歯医者側も準備が出来て助かるのが本音です。必ず電話で確認してから行くようにしましょう。
予約なしでの診察をスムーズに進めるためのポイント

予約なしで歯医者に行く際には、以下のポイントを押さえておくとスムーズに診察を受けやすくなります。
事前に電話で確認する
予約なしでも受診可能か、待ち時間の目安を確認しておくと、長時間待たされるリスクを減らせます。
混雑しやすい時間帯を避ける
可能であれば、平日の午前中や昼間など、比較的空いている時間帯を狙って訪れると、待ち時間が短くなることがあります。
予約を取るメリット
予約を取ることで、以下のような利点が得られます。
- 待ち時間の短縮
指定の時間に行くことで、ほぼ待ち時間なしで診察を受けられます。 - 計画的な治療が可能
担当医が診察内容をあらかじめ把握できるため、効率的で的確な治療が受けられます。 - 医院の設備や準備が整う
特殊な治療が必要な場合も、あらかじめ準備が整うためスムーズな治療が期待できます。
まとめ

歯医者は基本的に予約制ですが、予約なしでも診てもらえる場合があります。ただし、その場合は待ち時間が長くなる可能性が高く、特に夕方や土日祝日は混雑が予想されます。
急なトラブルで予約なしで行く際は、事前に必ず電話で確認するようにしましょう。事前に急患で訪問することを報せておくと、スムーズに対応してもらえることが多いでしょう。
また、比較的空いている平日の午前中を狙うなど、タイミングを工夫することも重要です。予約制の利便性を活かしつつ、緊急時にも慌てず対応できるよう、日頃から歯医者との連絡体制を整えておくと安心です。