今回は「歯が黒い原因」について解説します。
歯が黒い原因
【歯が黒い原因①】虫歯によるもの
歯が黒くなると、まず虫歯を疑う方が多いと思います。
見極め方
痛みがあれば虫歯の可能性が高い
虫歯により歯が黒くなっている場合は、痛みも出ていることが多いです。虫歯である場合は黒い点であったり黒い筋であったり、歯の溝に沿って黒いこともあります。黒色の形や大きさはまちまちなので、あまり関係ありません。
また「この歯だけ黒い」「数本だけ黒い」などといったことが起こります。
治し方・対処方法
虫歯かな?と思ったら、すぐに歯医者へ行きましょう。見た目は小さい虫歯のように見えても、歯の中で大きく広がっていることもあります。虫歯は放置や自力で治すことはできません。むしろ放置することで悪化します。
▼虫歯治療の方法はこちらでまとめています。歯医者の治療が苦手な方も、読んでから行くと少しは楽かもしれません。
https://www.matsumoto.or.jp/toothteeth/cavity-5/
【歯が黒い原因②】着色・タバコのヤニによるもの
見極め方
タバコのヤニやコーヒー、お茶などにより歯に着色することがあります。特にタバコのヤニやコーヒーは、歯に黒い着色がつきやすいです。これらを口にする習慣がある方はその可能性が高いです。
着色が原因である場合は、黒い筋や歯が全体的に黒くなっていることが多いです。タバコやコーヒーはお口の中全体に行き渡るものなので、「この歯だけ黒い」「歯の一部だけ黒い」などといったことは起きません。
だ虫歯の治療をした部分であったり、歯が重なっていたり、歯磨きのしにくい部分があるとそこだけ黒く着色することがあります。
着色が原因で歯が黒くなっている場合は、痛みがありません。また歯磨きなどで取れることがあります。これにより虫歯との見極めができるでしょう。
治し方・対処方法
①着色汚れを落とすことに特化した歯磨き粉を使う
②ホワイトニングサロンに行く
③歯医者でクリーニングを受ける
大きく3つの方法があります。確実なのは③歯医者でクリーニングを受けるです。ただ費用がかかるので、まずは①を試してみましょう。それで変化がなければ、①や②を検討します。
▼歯医者のクリーニングについてはこちらでまとめています。
https://www.matsumoto.or.jp/toothteeth/cleaning-pain/
②ホワイトニングサロンは、歯のちょっとした着色やくすみなどを落とすことができます。これは歯医者のホワイトニングとは違います。ホワイトニングサロンは、ホワイトニングというより着色を落とす意味合いが強いので、効果を感じられることがあります。
▼ホワイトニングサロンと歯医者のホワイトニングの違いはこちらでまとめています。
https://www.matsumoto.or.jp/toothteeth/self-whitening-effect/
【歯が黒い原因③】詰め物・被せ物によるもの
詰め物・被せ物によって、歯茎が黒くなることもあります。
見極め方
これは見極めがしやすいです。詰め物や被せ物をしたところが黒くなっている場合は、それらが原因である可能性が高いです。
詰め物や被せ物は、長い間使っているとどうしても劣化します。これは仕方のないことです。劣化により黒く変色することがあります。それほど長い間使っていないのに黒いという場合は、詰め物や被せ物の表面に着色しているだけかもしれません。
銀色の詰め物や銀歯をしている場合は、銀イオンが溶け出して近くの歯茎が黒くなることもあります。
また詰め物や被せ物そのものというより、その周りが黒くなっている場合。これは虫歯である可能性があります。詰め物・被せ物と歯の間にはわずかなが段差があります。これにより細菌が入り込みやすく、そこから虫歯ができることもあるのです。
治し方・対処方法
歯医者で診てもらいましょう。詰め物や被せ物の表面に着色しているだけであれば、クリーニングにより落とすことができます。
詰め物や被せ物の劣化による黒さであれば、作り変える必要があります。詰め物や被せ物の劣化は仕方のないこと。新しいものに取り替えて白さを取り戻すしかありません。
また詰め物や被せ物の周り・下が虫歯になっていて黒い場合も、詰め物・被せ物を外して虫歯の治療となります。
詰め物や被せ物の上からは治療できないので、詰め物や被せ物いずれにしても外して作り直しになることが多いです。虫歯の治療が終わったら、新しいものを入れて白さを取り戻します。
【歯が黒い原因④】神経を抜いたことによるもの
神経を抜くと、いずれ歯は黒ずんできます。
見極め方
虫歯が進行した結果歯の神経を抜いた場合。その歯はいずれ、黒ずんできます。黒い点などというよりは、歯全体が黒くなります。これは神経を抜いたことで歯は生命力を失い、栄養が届かなくなることにより起こります。
治し方・対処方法
①ホワイトニングをする
②被せ物を被せる
神経を抜いたことによる歯の黒さ専用のホワイトニングがあります。これにより、他の健康な歯と同じくらいまで白くすることができます。この方法は歯医者でしか受けられません。市販されているものやホワイトニングサロンでは受けることができません。
ホワイトニング以外の方法としては、黒ずんでいる歯を削って被せ物を被せる方法があります。
【歯が黒い原因⑤】歯石によるもの
歯茎の下や近くにできる歯石は、白色ではなく黒色をしています。
見極め方
歯茎の近くに見える黒い点は、歯石によるものかもしれません。黒い部分を触るとザラザラしていたり、黒い部分が他より盛り上がっていたりすると歯石である可能性が高いです。
また歯茎の近くでなくても(白い歯石であっても)、歯石の表面に黒く着色していることがあります。この場合も触った感じは同様で、ザラザラしていたり他の部分より盛り上がっていたりします。
治し方・対処方法
歯医者へ行って歯石を取ってもらいましょう。歯石のついた場所や量にもよりますが、歯石取り自体にそれほど時間はかかりません。
歯石の表面についた着色は、歯磨き粉などを使ってもなかなか取れません。また自分で市販のスケーラーを使って取るのはやめましょう。
スケーラーとは
歯石を除去し,歯を清掃するために用いる器具。
引用 コトバンク
スケーラーは、歯科衛生士が何年も経験を重ねて使いこなせるものです。自宅で自分で行うと、歯茎を傷つけたり出血したりと危険です。
▼歯医者での歯石の取り方・スケーラーの種類はこちらでまとめています。
https://www.matsumoto.or.jp/toothteeth/calculus-scaler/
【歯が黒い原因⑥】薬によるもの
薬によって歯が黒くなる問題は、主に子供に起こります。そのため、あらかじめ保護者が気をつければ防げます。
見極め方
妊娠中や授乳中の方、永久歯が生え始める時期の子供がテトラサイクリン系の抗生物質をたくさん飲んだ場合、その副作用として歯が黒くなることがあります。これは歯のカルシウムとテトラサイクリンが結びつくことによって起こります。
治し方・対処方法
①ホワイトニングをする
②歯のマニキュアを塗る
③被せ物を被せる
歯が黒い原因とその対処に関するQ&A
虫歯による歯の黒さを見極める方法は、痛みがあるかどうかを確認することです。また、歯の表面に黒い点や筋がある場合も虫歯の可能性があります。
着色物やタバコのヤニによる歯の黒さを取る方法として、専用の歯磨き粉を使用するか、ホワイトニングサロンで処理するか、歯医者でクリーニングを受ける方法があります。
詰め物や被せ物による歯の黒さを見分けるには、黒く変色している部分が詰め物や被せ物の場所と一致するかを確認します。劣化によるものであれば、新しいものに取り替える必要があります。虫歯の影響で周囲が黒い場合、虫歯治療が必要です。
歯が黒い原因まとめ
歯が黒い原因はいくつかありますが、どんな原因であっても何かしらの対処法があります。またいずれも歯医者に行けばすぐ解決するものばかりです。まずは歯医者で相談してみると良いでしょう。
監修
歯科衛生士
医療法人真摯会
クローバー歯科クリニック
まつもと歯科
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