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歯医者の麻酔が効かない場合の原因

麻酔が効かない原因選選

歯科治療で麻酔が効かない、あるいは効きにくい場合があります。その原因は、体質ではなく、炎症や緊張、体調不良などの要因によることがほとんどです。歯医者の麻酔が効きにくくなる理由や、それに対する具体的な対策についてご説明します。

歯医者の麻酔の注射は痛い?

麻酔の注射

「麻酔の注射は痛い」と思われがちですが、歯医者の麻酔で「痛い」と言われるのは、麻酔の針が刺さる瞬間あるいは麻酔薬が入っていく瞬間でしょう。

歯医者の麻酔注射が痛いと感じる理由

歯科治療を受ける際、多くの患者さんが不安に思うのが麻酔注射です。「注射は痛い」とイメージされがちですが、実際の痛みは個人差があり、以下のような要因が影響します。

針が刺さる時の痛み

  • 麻酔針が歯茎の表面を通る際に、わずかなチクッとした痛みを感じることがあります。
  • 歯茎は繊細な神経が集まる部分のため、敏感に反応しやすいです。

麻酔薬の注入時の違和感

  • 麻酔薬が歯茎の組織に広がる際に、圧迫感やピリピリした感覚を覚える場合があります。
  • 急激に注入すると痛みが強まることも。

心理的な影響

  • 「注射は痛い」という先入観や緊張感が、痛みを増幅することがあります。

麻酔注射を痛く感じにくくする工夫

歯科医では、患者さんの負担を軽減するためにさまざまな工夫がされています。以下は、麻酔注射の痛みを和らげる方法です。

  1. 表面麻酔の使用
    • 麻酔注射を行う前に、歯茎にクリームやスプレータイプの表面麻酔を使用。
    • 針が刺さる時の痛みをほぼ感じなくすることが可能です。
  2. 極細の針を使用
    • 歯科麻酔では、一般的に非常に細い針(直径0.2mm程度)が使用されます。
    • 針が細いほど、刺さる際の痛みが軽減されます。
  3. 麻酔薬の注入速度を調整
    • ゆっくりと麻酔薬を注入することで、組織への圧迫感を最小限に。
    • 最新の電動注射器を使用すると、一定の速度で麻酔薬が注入されるため痛みが抑えられます。
  4. リラックスするための環境作り
    • 患者さんの緊張を和らげるために、治療前に会話や説明を丁寧に行います。
    • 音楽や深呼吸を取り入れると、緊張を軽減する効果があります。
  5. 痛みを感じにくい部位を選ぶ
    • 痛みを感じやすい部位を避けて麻酔を注射する工夫も可能です。

歯医者の麻酔が効かない場合の原因

歯医者の麻酔

1. 歯に強い炎症が起こっているから

例えば歯の神経を抜くときには麻酔をします。このとき歯の神経に強い炎症が起こっていると、麻酔が効きにくくなります。これは歯の組織のpHによるものです。

pHとは

液の酸性・アルカリ性の程度を表すのに使い、中性では7、酸性では7より小さく、アルカリ性では7より大きい。

引用 コトバンク

また虫歯をずっと放置した場合も、麻酔が染み込みにくくなり効きにくくなります。

2. 下あごは麻酔が効きにくい

歯の麻酔は、上あごより下あごの方が効きにくいことがあります。これは骨の構造によるもの。上あごは比較的密度が低く麻酔が染み込みやすいですが、下あごの骨は密度が高く麻酔が染み込みにくいです

例えばティッシュがみっちり詰まっている上から水をかけても、全体に水が染み渡るのには時間がかかります。逆に数枚のティッシュの上から水をかけると、あっという間にティッシュは濡れ、ぼろぼろになりますよね。

これと同じで、密度が高い下あごには麻酔薬が染み込みにくく、結果的に「麻酔が効かない」ということが起こります。

3. 緊張しているから

以前歯医者の麻酔で痛い経験があったり、麻酔や治療に対する不安が強かったりすると、痛みに対して敏感になります。

例えば心霊現象を経験したり、家の中におばけがいるかも・・・?と思うとちょっとした物音や気配に敏感になりますよね。それと同じで、おばけ(麻酔)を意識すればするほど、それに対して敏感に(痛みを感じやすく)なってしまいます。

4. 体調が良くないから

睡眠不足や体調不良により麻酔が効かなかったり、いつもは感じないような違和感を感じたりすることがあります。体調が悪い場合は無理せず予約を取り直しましょう

5. アルコールや薬を飲んでいるから

普段からアルコールを多く取っていたり、うつ病のお薬や痛み止めをずっと飲んでいると麻酔が効きにくくなることがあります。

また歯医者の麻酔で気分が悪くなったことがある場合は、お薬手帳を持参して必ず歯科医師に伝えましょう

歯医者の麻酔が効きにくい体質ってあるの?

麻酔が効きにくい体質とは?

歯科治療で使用される局所麻酔が効きにくいと感じる患者さんは少なくありません。その原因にはいくつかの要因があり、体質や治療の状況によって異なります。以下は、麻酔が効きにくい場合に考えられる主な要因です。

個人差や遺伝的要因

  • 体内の代謝酵素の違いにより、麻酔薬が分解されやすい体質がある。
  • 痛みの感受性が高い遺伝的要因。

炎症や感染がある場合

  • 歯周病や虫歯の進行による炎症があると、麻酔が効きにくい場合があります。
  • 炎症によって組織のpHが低下し、麻酔薬の作用が妨げられる。

緊張やストレス

  • 緊張状態では体内のアドレナリン分泌が増加し、麻酔の効果が薄れることがあります。
  • 過度のストレスが痛みの感受性を高めることも。

どのような対策ができるのか?

麻酔が効きにくいと感じた場合には、歯科医と事前に相談することが重要です。以下の対策が考えられます。

  1. 追加の麻酔や異なる麻酔薬の使用
    • 麻酔を追加投与することで効果が得られる場合があります。
    • アミド型やエステル型の異なる種類の麻酔薬を試すことも。
  2. 麻酔の投与方法を調整
    • 麻酔薬を直接神経に近い部位に注射する「伝達麻酔」を使用。
    • 表面麻酔を併用して痛みを最小限に抑える。
  3. リラックスするための準備
    • 音楽を聴くなど、リラックスできる環境を整える。
    • 治療前に軽いリラックス薬を処方される場合も。
  4. 専門医の受診
    • 麻酔が効きにくい原因が複雑な場合、麻酔専門医への紹介が適切です。

麻酔が効きにくい体質の患者さんが知っておくべきこと

麻酔が効きにくいからといって治療を避ける必要はありません。事前に歯科医に自分の体質やこれまでの経験を伝えることで、適切な対応が可能です。

事前のコミュニケーションが重要
  • 過去に麻酔が効かなかった経験がある場合は必ず伝える
  • 既往歴や服用中の薬も報告
痛みを怖がらない
  • 現在の歯科医療では、痛みを最小限に抑えるための技術が進歩しています
  • 必要であれば、鎮静法や静脈内鎮静を併用することも可能です

歯医者での麻酔が効きにくい体質は、さまざまな原因による可能性がありますが、多くの場合適切な対策で解決できます。不安がある場合は、早めに歯科医と相談し、自分に合った治療方法を見つけましょう。その結果、安心して治療を受けることが可能です。

歯医者の麻酔で痛みを抑える方法

「歯医者の麻酔にともなう痛み」を予防する方法をご紹介します。

1. 表面麻酔をしてもらう

 

 

 

この「表面麻酔」は文字通り、表面を麻酔すること。麻酔の針が刺さったときに痛くないよう、針が刺さる部分の表面に塗るものです。図のように綿や綿棒などにつけて直接歯茎に塗ります。スプレータイプもあります。

2. 深呼吸・リラックスする

歯科医院に来て緊張をほぐしたり、リラックスしたりというのは簡単なことではありません。ただ鼻でゆっくり深呼吸をしたり、リラックスしようという気持ちがあるだけでも変わってきます。ぜひ試してみてください。

まとめ

歯のキャラクター

歯医者の麻酔が効きにくい原因には、炎症や骨の構造、緊張、体調不良、薬の影響などが挙げられますが、適切な対処を行うことで改善が期待できます。また、表面麻酔やリラックスを心がけることで、麻酔注射の痛みを軽減することも可能です。

麻酔が効きにくいと感じた際は、遠慮せずに歯科医師に相談し、適切な治療を受けることが大切です。

 

監修

歯科衛生士

医療法人真摯会
クローバー歯科クリニック
まつもと歯科

歯科治療の麻酔についてもっと詳しく。LINE相談可。大阪梅田、なんば、心斎橋、吹田、豊中、神戸にあります。

 

この記事の監修者
医療法人真摯会 まつもと歯科吹田本院
理事長 歯科医師 総院長 松本正洋
1989年国立長崎大学歯学部卒業。1989年歯科医師免許取得。1998年医療法人真摯会設立。日本抗加齢医学会 認定医日本歯周病学会

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