
ホームホワイトニングを行った後の歯は、表面を覆う「ペリクル」という保護膜が一時的に剥がれてしまうため、この期間は特に食事内容に注意が必要です。ホームホワイトニング後に避けるべき食事や飲み物、代わりに摂るべきメニュー例をご説明します。
目次
ホームホワイトニング後に食事に注意が必要な理由

ホームホワイトニング直後は、歯の表面が通常よりもデリケートな状態になっています。この時期に適切なケアを行わないと、ホワイトニング効果が低下するだけでなく、新たな着色の原因にもなります。
1. エナメル質が一時的に開かれた状態になる
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ホワイトニングの作用
ホワイトニングジェルに含まれる過酸化物成分(主に過酸化尿素や過酸化水素)は、歯の表面に浸透して色素を分解します。このプロセスにより、エナメル質が一時的に「開かれた」状態になります。 -
デリケートな状態
エナメル質が開いていると、外部からの色素を吸収しやすくなります。このため、ホワイトニング直後に色素の強い飲食物を摂取すると、歯が再び着色してしまうリスクがあります。
2. 歯の再石灰化が進む途中
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再石灰化とは
ホワイトニング後、唾液中のミネラル成分(カルシウムやリン酸)が歯の表面に取り込まれ、エナメル質が徐々に元の強度と構造を回復します。このプロセスが「再石灰化」です。 -
再石灰化中の注意点
再石灰化が完了するまでの間に色素が歯に付着すると、着色が定着しやすくなります。特にホワイトニング後の24~48時間は、このプロセスが活発なため、色素の強い食品や飲料を控えることが推奨されます。
3. 色素沈着を防ぐため
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色素の強い飲食物の影響
以下のような食品や飲料は、着色の原因となる色素を多く含んでいます:- 飲料:コーヒー、紅茶、緑茶、赤ワイン、コーラ
- 食品:カレー、ケチャップ、醤油、チョコレート
- その他:タバコ(ニコチンやタール)
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透明な飲み物や淡色食品を選ぶ
ホワイトニング直後は、水、牛乳、透明なスープなど色素の少ない飲食物を選ぶと安心です。
4. 酸性食品による歯のダメージ
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酸性食品の影響
ホワイトニング後は、歯の表面が酸性に対して敏感になっています。この状態で酸性度の高い飲食物(柑橘類、炭酸飲料、酢など)を摂取すると、歯のエナメル質が弱まりやすくなります。 -
エナメル質の保護
酸性食品を摂取した場合は、直後に歯磨きをするのではなく、水で軽く口をすすぐことで、ダメージを軽減できます。
5. 歯のホワイトニング効果を持続させるため
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色戻りの予防
ホワイトニング効果は永久ではなく、時間とともに色戻りが起こる可能性があります。特にホワイトニング直後のケアが不十分だと、効果が短期間で薄れてしまうことがあります。 -
定期的なケア
食事に気を付けるだけでなく、ホワイトニング後のメンテナンス(例:歯科医院での健診やクリーニング)を継続することで、効果を長持ちさせることができます。
ホームホワイトニング後注意すべき食事

①色の濃い調味料や食材
色の濃い調味料を使った食事は控えましょう。調味料は塩を選んだり、パスタなどはホワイトソース系やペペロンチーノなど、色の薄いものを選ぶようにします。
また調味料だけでなく、緑黄色野菜やチョコレートなどそのものの色が濃い食材にも注意が必要です。
②色の濃い飲み物
色の濃い飲み物も控えましょう。炭酸飲料やスポーツドリンクは色こそ薄いですが、歯への着色を助長させる作用があります。そのため食べ合わせや飲み合わせには注意が必要です。
③イソフラボンを含む豆腐・豆乳など
豆腐や豆乳などは色が薄いですが、実はこれらもホームホワイトニング後は控えるべき。ポリフェノールは赤ワインにも含まれる、歯に着色を起こしやすいもののですが、大豆製品に含まれるイソフラボンも実はポリフェノールの一種。そのため歯の黄ばみにつながります。
④酸性度の高いもの
先述のとおり歯の表面を覆っていたペリクルが、ホワイトニング後は剥がれてしまっています。そのため酸性度の強いものは歯への刺激が強すぎるため控えるようにしましょう。
⑤ヨーグルト、ヨーグルトドリンク等
色は白色ですが、乳酸菌なので酸性度が高いです。
ホームホワイトニング後の食事メニュー例

ホームホワイトニング後の朝ごはんメニュー
✔︎色の薄いパン+ジャムではなくバター
梅干しは酸性度が高いため歯にとって刺激となります。色の濃いお漬け物や納豆なども歯に着色する原因となるので控えましょう。またパン自体は問題ありませんが、ジャム系は控えてバターを使用しましょう。
ホームホワイトニング後の昼ごはんメニュー
✔︎塩焼きそば
✔︎醤油や味噌ではなく塩ラーメン
もちろん白ご飯やパンでもOK。麺類であればトマトソースやミートソースは控え、ホワイトソース系のパスタにしましょう。ソースを使わないペペロンチーノもおすすめです。
焼きそばならソース焼きそばではなく塩焼きそば、ラーメンなら醤油や味噌ではなく塩ラーメンをチョイスしましょう。
ホームホワイトニング後の夜ごはんメニュー
✔︎塩・コショウ味付けのハンバーグ
✔︎焼肉・焼き鳥はタレではなく塩
✔︎お酒は白ワインか日本酒・焼酎
もちろん白ご飯は引き続きOK。おかずとしては白身魚などをおすすめします。
サラダを食べる場合はトマトを避け、酢を使ったドレッシングではなくマヨネーズにしましょう。多少の酢は含まれていますが、ドレッシングよりましです。
お酒を飲む場合は赤ワインだけはやめておきましょう。日本酒や焼酎、ワインなら白ワインがおすすめです。
ホームホワイトニング後は食事に気をつけるべき理由

歯の表面は、実は「ペリクル」という薄い膜に覆われています。この膜は歯に着色するのを防いだり、細菌から歯を守ってくれたりしています。
しかしホームホワイトニングを行うと、このペリクルはホワイトニング剤の作用により剥がされてしまいます。時間が経てばまた作られますが、ペリクルが出来上がるまでの間は歯の表面は着色しやすく、敏感になっています。
ペリクルがまた作られるのには、ホワイトニング後12〜48時間はかかると言われています。そのためこの間は歯の着色を防いだり、歯の表面を守るためにも食事に気をつけなければいけないとされています。
ホームホワイトニング後30分〜1時間は特に注意。食事は控えたほうが良いです。
ホームホワイトニング後、どうしても色の濃い飲食物を取りたい時は

どうしても食べたいものがあったり、お付き合いや接待で食べなければならない時があるかもしれません。
色の濃い食事をとりたい時
食事をとる前に水を一杯飲むと、多少ではありますが着色しにくくなります。歯の表面が乾燥していると着色しやすくなるので、水で湿らせることで緩和するというわけです。
色の濃い飲み物をとりたい時
どうしてもお茶が飲みたい・・・!そんな時はストローを使って飲むようにしましょう。これにより前歯の表面には飲み物が当たるのを防ぎます。
ホームホワイトニング後、色の濃い飲食物を取ってしまった時は

「歯を白くする」などと書いてある歯磨き粉を使うとより効果的です。とにかく色素が歯の表面に触れている時間を短くすることが大切です。
まとめ

ホームホワイトニング後の歯は、非常に敏感で着色しやすい状態にあります。色の濃い食品や酸性度の高い食べ物を控えることは、ホワイトニング効果を持続させるために重要です。
また、どうしても色の濃い飲食物を摂る必要がある場合は、ストローを使う、事前に水を飲むなどの対策を取りましょう。さらに、食後すぐに歯磨きを行うことで、着色のリスクを最小限に抑えられます。